2011年5月8日日曜日

マーチングバンド ブルーホークス 一人のために演奏会

2010/03/28 00:00 【茨城新聞】昨年の話になりますけど、検索していましたら、偶然に見つけました。記事の本文はなぜからし読めなかったのでキャッシュを無理矢理コピーして貼り付けました。以下全文引用

大洗高マーチングバンド部 一人のために演奏会  

一線退く米川さんに「安全運転ありがとう」  県立大洗高校のマーチングバンド部「ブルーホークス」が27日、大洗町大貫町の同校体育館でたった一人のために演奏会を開いた。招待されたのは茨城交通の運転手、米川孝一さん(61)。
2001年から9年以上、同部の移動用の貸し切りバスの運転を年間100回以上も担当してきた。この日で貸し切りバス運転の第一線から退く米川さんのために、部員たちは最高の音色と機敏な動きで感謝の気持ちを伝えた。
この日午後3時20分すぎ、水戸市内での演奏会を終えた部員を同校に送り届け、米川さんの最後の任務が終わった。この後は、部員たちが考えたサプライズ-。営業所に戻ろうとする米川さんは呼び止められ、体育館に導かれた。そこには「ありがとう米川さん、長い間お疲れさまでした」の看板。部員や家族、OBらに大きな拍手で迎えられ、米川さんの顔は涙でくしゃくしゃになった。  米川さんは1976年に入社してバスの運転手になった。ブルーホークスとの付き合いは20年以上になる。北は青森、西は福岡まで長距離運転をこなし、秋のイベントシーズンには7日間連続でハンドルを握った。  有國浄光監督(57)は米川さんに全幅の信頼を寄せる。いつもにこやかな笑顔で生徒に安らぎを与えてくれる存在。忘れ物や、バスの中で部員が腹痛を起こした際も冷静に対応し、濃霧などの天候の悪い中での移動も不安を感じさせなかったという。
 「プロの技とこだわりを学びました」。有國監督らの感謝の言葉で迎えられた米川さん。その後約30分間、部員たちの心がこもった演奏が繰り広げられ、米川さんが好きな美空ひばりのメドレーも盛り込まれた。
 吉澤貴士部長(2年)は「部員の命と楽器を守っていただき、ありがとうございました」と謝辞を述べた。
 米川さんは4月から、厳しい貸し切りバスの運転業務を離れ、担当が替わる。「これまで一度もしたことがない」(有國監督)というたった一人のための演奏会は、監督らが米川さんのために内緒で企画した。
 演奏会の後、米川さんは「本当にありがとうございました」と何度も繰り返した。寄せ書きや花束を受け取り、感無量の様子で同校を後にした。 【写真説明】 大洗高マーチングバンド部「ブルーホークス」の部員から拍手を浴びながら会場を後にする米川孝一さん=大洗町大貫町の大洗高体育館

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