2010年9月14日火曜日

「猫の名無し」のこと

 一日3度は定期的に訪ねてくる「名無し猫」が、今日は午前中一度も現われなかった。くれば窓の外で「ニャーゴニャーゴ」と煩いのだが、それがこないとなると、ちょっとばかし心配になる。別にオレが心配してもどうにもならないのだけれども。
 大体「名無し」は本名をなんていうのか、どこの家を本拠地にして生活しているのか、その縄張りはどこまで及ぶのかさえも知らないのだから。
 その名無しが昼過ぎにひょこりと現われた。お世辞にもかわいいとも言えないドラネコ声でも無性にかわいく聞こえてくるから不思議なものである。強制的に抱き上げて、膝の上にしばらくだっこして、なでなでしてやった。手を離したら、一目参に外へ逃げ出して姿を消してしまった。やれやれ、あいつはいったい何しに毎日やってくるんだろうか。ほんとに猫のこころはわからんもんだって。

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