2009年6月17日水曜日

誰にも云わなかったわたしだけの秘密

 誰にも云わなかったというか、恥ずかしく云えなかったというのが正解であります。それは昨年の11月の初め頃であります。酒飲みすぎて寝違えてそのまま右手が麻痺してしまったのです。
 寝ていて「あれ?右腕が体の下にあって痛いな。なおさなくては」とうっすらとその時思った記憶があるのです。でもかなり泥酔していたので、思うように自分の体を動かせなかったのです。それで翌朝は完全に右手が麻痺してしまっておりました。このようなトホホなことは誰にも話せませんでした。話せないけどごまかせないことも事実です。
 だって箸は持てないし、ボタンは嵌められないし、キーボードが打てないのです。中でも困ったのはキーボードです。こうなって見ないと案外気づかないのですが、文字そのものは左手だけでも打てるのですが、[shift][ctrl]キーをかなりの頻度で使っているのです。[shift][ctrl]キーは他のキーと組み合わせて打つ場合が多く同時に押すということが出来ないのです。これには参りました。
 そして次の困難はマウスです。右手が痺れた状態にありますから、当然マウスの操作ができないのです。当然左手でマウス操作をすることになります。これは怪我の功名ではないですが、おかげで左右両手でマウス操作ができるようになりました。これ案外便利かも知れません。私は右利きなのですが、これまで当たり前のように右手でマウスを操作していましたが、左手で操作したほうが、便利で速いような気がしますので、このまま左手操作に変更していこうと思っています。
 少しづつそれこそ本当にちょびっとづつしか良くなって行かないのです。最初は部分的脳溢血かなとも思ったけど、そんな右手だけが麻痺する脳溢血などあり得ないと笑われました。

 ことの他困ったのは外食ができないのです。なにせ右手で箸を持つことが出来ないのですから、フォークを無理矢理右手に持たせるか、左手で箸を持つしかないわけであります。左手で箸を持って食べるってのもなんどか試しましたが、マウスを左手で操作するってのと違ってかなり難しかったです。
 未だうまく食べられません。仮にラーメン屋さんに入って、フォークを貸してくださいなんて言えませんからね。それにフォークなんて置いてあるかどうかもわからないしね。

 それが今回のキャンプの中頃から目に見えて快復してくるのが感じられました。たぶん多いときは一日二回ほど行った檜枝岐の温泉が良かったのだろうと思っています。帰宅して昨日ごろから、右指全部を使ってキーボードを打てるようになってきたのです。これは嬉しいです。そうか10本の指全部を使ってキーボードを打つってかなり速いんですね。あらためて思いました。
 なんのストレスなしに会話するように打てるってかなりの喜びでもあるんですね。苦節七ヶ月に及ぶ壮絶な戦いはここで終わろうとしております。(なんと大げさな)

 それに右手はきちんとブラインドタッチを覚えていてくれました。かなり嬉しいです。「怪しい面々隊」の皆様にもあまり手伝いが出来なくて迷惑をおかけしましたが、実はその裏にこのような情けない事情があったのであります。高橋会長にはかなり前から事情を話してありましたが、皆様にはとても恥ずかしくて話す勇気がありませんでした。申し訳ありません。

 あ、そうだもうひとつ困ったことがあります。それはケツを拭く動作ですね。左手で拭くってかなり違和感があります。果たしてうまく拭けているかどうかって・・・・。自宅ではウオシュレットですからそんなに困らないのですが・・・・。ビロウな話で申し訳ありません。

 当然この文章も両手10本指を使って機関銃のような早さで打鍵しております。(それはウソもともとそんなに速くないです)ま、しかし、かなり嬉しいです。
 だあれ自業自得だなんていってるのは。確かにそうだけどな。

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